お知らせ

[レポート]ハナレLAB.vol.02

2021年3月、ハナレLAB.vol.02を開催しました。
わたしたちが茨城県結城市を訪れたのは2年前。あれから半年後に「みんなのハナレ」を立ち上げ、いまに至ります。今回のハナレLAB.では原点回帰の意味もこめて Coworking &café「yuinowa」の立ち上げから設計を手掛けた建築士、飯野 勝智さん(結いプロジェクト代表、NIDO一級建築士事務所代表)をゲストにお招きし、yuinowaのこれまでとこれからについてお話を伺いました。

お伺いしたお話から、“みんなのハナレの今後”を軸に学びのポイントを整理。
現場で活動される飯野さんだからこそ、生きたお話を伺うことができました。

  • 結城市内にある蔵や寺などを会場に見立て、ローカルマーケット「結い市」や「結いのおと」をひらく。 若手からなる「結いプロジェクト」が中心に運営を担い、地域外からの集客がある一大イベントに。イベント期間中、地域内の遊休不動産を一時的に借りることで、地権者の理解をひろげ、イベント終了後の新規出店のマッチングにつないでいる。
  • イベントは“コミュニティづくり”、これらのコミュニティが、日常的につどう場としてコワーキングスペース“yuinowa”を立ち上げた。カフェ(レンタルキッチン)を併設し、新規出店を考える人のチャレンジの場として機能している。
  • ここ数年で、「結い市」や「yuinowa」から派生して、まちなかに新規出店が連鎖的に増え、まちの雰囲気が変わってきた。お金儲けをしようというよりも、自分らしい表現ができる場として、このまちを選択している。
  • “地縁型コミュニティ”と“テーマ型コミュニティ”をどうつなぐかが大事。yuinowaがHUBの役割を担う。
  • 事業効果を単なる来場者数や売上でなく、新規出店にいたる経緯や物語を大切にしている。

「草津小市」から「みんなのハナレ」への流れは、まさに結城市がロールモデル。
すすんだ先に、まだこんなにもたのしい風景があるのだと、希望の詰まったプレゼンでした。

「みんなのハナレ」は、開業から1年半が経ち、限られたスペースながらも、みなさんの愛のある創意工夫により、表情豊かな場所として活かされています。
いまはまだ、小さな場所での出来事ですが、きょうのお話を聞いて、何かが変わる予感と可能性に、静かな手応えを感じました。

結びに・・・
今回のハナレLAB.vol.2を開催するにあたり、ご協力いただいた皆様に感謝の気持ちをこめて。ありがとうございました。

Special thanks
ゲスト:飯野 勝智さん(結いプロジェクト代表)
司 会:若狭 健作さん(地域環境計画研究所 代表取締役)
主 催:草津市中心市街地活性化協議会 東海道・草津宿テナントミックスプロジェクト